双極
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双極

芽玖いろは

優秀な兄、実は真に優秀なのは弟

ネタバレ
2021年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 兄を好きな弟、努力では敵わない優秀な弟にコンプレックスを抱くいている兄。兄は自分の言いなりになる弟を縛っているようで、畏れてる。弟は兄の言いなりのようで、強い執着で心情的に縛っている。実の双子で、弟攻×兄受です。
兄が優秀な自分でいたいと言う気持ちを、弟は分かっていて、言いなりの振りをして実は兄を支配してます。心も身体も縛って、歪な関係を続けながら、大学受験を機に、それぞれちょっと成長があります。二人の関係も。ラストは気持ちが通じ合えたと思いました。でも、後書きを見ると、まだそこまでは行って無いのかな?実の兄弟なので、ハッピーエンドの姿が分かりませんが、ずっと絡み合いながら二人で生きて行くんだろうなと、想像します。
芽玖先生なので、救われなさの中に救いがあるような、救いの中に救われなさがあるような、染みてくる作品です。
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