名探偵キャサリン
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名探偵キャサリン

山村美紗

「花の棺」

ネタバレ
2021年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感無量です。何と言いましても「キャサリンシリーズ」の第一作です。僕は阪神淡路大震災の前夜にこの小説の文庫本を買いました。当時の東京国際空港(現在は只の羽田空港ですが)でキャサリンと出逢いました浜口一郎が政治家であります叔父に説教されたのも大変面白かったです。二人目の被害者の西川鳳が「連続殺人事件の犯人」に性的暴行を加え、三人目の被害者の東郷流風が「連続殺人事件の犯人」の母親を死へ追い込み、犯人自身も自宅に放火して果てる、と言ったあらすじもとても素晴らしかったです。山村美紗氏は初め、この小説に「京都華道家元殺人事件」と言う題名をつけていました。早いものでして、山村美紗氏が他界されてからもう四半世紀もの歳月が経過しましたね。先日も、僕は高階良子先生の「ピアノソナタ殺人事件」を閲覧しましたが、この少女漫画に夢中になっていた時は、まるで山村美紗氏が生き返ったみたいでした。そのため、僕は日ごろから「推理ものの少女漫画」の大ヒットこそが第2、第3の山村美紗氏の誕生につながると考えていますが、読者の皆様はどのようにお考えでしょうか?追伸ですが、僕は「殺人を見た九官鳥」の文庫本を購入して読み終えました(2022年2月8日現在)。表題作で4作目の「殺人を見た九官鳥」の、殺人犯の名を告げる九官鳥の台詞が面白かったですし、3作目の「京都やすらい祭の殺人」も、僕自身のコミックシーモアデビュー作品であります「秘密の授業」を連想させるあらすじで大変面白かったです。また、「花の棺」の文庫本もコミックシーモアで再購入しました(2022年12月13日現在)。
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