このレビューはネタバレを含みます▼
優秀なαの鷹斗×Ωの理緒。辛くて苦しいシーンが長いです。わりと終盤まで重い空気が続きます…。まず、最初がありえないくらい酷いです!いくら一目惚れで、誰にも取られたくなくてって思いがあってもあれはダメ!拘束して無理矢理って…人として終わってる。優秀なαで、なんでも思い通りに手にいれてきたからなのか、相手の感情を読み取るとか、寄り添うとか、そういう気持ちが欠落してる気がします。理緒の辛く苦しい気持ちに涙が出そうになりました。苦しんで、怒りがわいて、絶望して、そして苦しい中でも前を向こうとして…。なのに、鷹斗の言動全てが、理緒の想いと真逆をいってるのが…。自分の中に宿った命。ずっとお腹の中で守ってきた子ども。いくら憎い相手でも、自分の子であることには変わりはない。理緒が子どもに対して、大切に思ったり、抱き締めたいたと思っても不思議じゃない。それなのに、いきなり発情させて、妊娠させて、いろんなことに思いがついていかずにいた頃の言葉をずっと信じて、子どもに会わせない選択をした鷹斗。言葉が足りないでは許されない。どこが優秀なαなのかと思ってしまうくらいダメすぎるαです。理緒の、鷹斗は憎い、でも子どもは大切。そして、自分の中に感じる鷹斗の優しさみたいなものに、身体が絆されてる感覚。いろんな心情の変化というか、思いが伝わってきました。たった一度の心ない行為。それでも、一番初めのその行為が忘れられない気持ち。それでも、何故か絆されてる思い。たくさん苦しんで悩んできた理緒が、家族になりたいと言って、涙ながらに家族で抱き合うシーンはすごく良かったです!ただ残念なのは、鷹斗が最後まで誠実な謝罪がなかったこと、いろんなアクシデントがあった為だけど、最後のくっつきが早かったことです。もう少し言葉で伝えあって、ゆっくりくっついていく展開が良かったなぁと。なので、☆4か5で悩みましたが、まあ、ハピエンというか、理緒が最後幸せそうだったので☆5にしました!