デレた国王の不器用すぎる寵愛
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デレた国王の不器用すぎる寵愛

あゆざき悠/ヤミ香

不器用ツンデレヒーロー

ネタバレ
2021年9月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 女性をそれなりに知っているのに、ヒロインにはほとほと弱くて、ツンデレを発揮するヒーロー。
ヒーローとの関わりにより、両親を失ったヒロイン、過去を覚えていないことと、村娘として育ったことが、身分差として、ヒロインを挫けさせる。
しかし、ヒーローの強い想いと、ヒロインの挫けながらも、健気な頑張りで、少しずつ障壁を乗り越えていく。しかし、陰謀の真相が、ヒロインがまさか、王族がそんな分かりやすいことをするはずがないと思っていた内容で、逆に、そんな単純な真相になぜに、なかなかたどり着けなかったのか、ちょっと拍子抜け。ヒロインの何度もの機転で危機を回避したり、真相に近づいたりと、辣腕ぶりを政治では発揮するヒーローがなかなかに敵を捕まえられないのも、ちょっとびっくり。そして、ヒロインにデレデレのわりには、抜けていて、女心に疎すぎて、そのせいで、いつもヒロインが思い悩むはめに。婚約後のエピソードも、妊娠を防ぐために、禁欲するから、部屋を分けると素直に言えばいいものを、大切なことをいつも言わないから、ヒロインは一人で苦悩することになる。ヒーローの言葉足らずもあり、深刻なマリッジブルーになってしまったヒロインが可哀想。しかし、結婚前に妊娠をしたら、まずいのなら、婚約までに散々しまくってたのに、今更感がすごい。結婚が決まるまではしまくってても、大丈夫で、婚約後は禁欲しなきゃいけないって、かなり変な風習の設定。婚約前に出来たら、私生児扱いなのだろうか。
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