彼方から
」のレビュー

彼方から

ひかわきょうこ

最後まで読んでほしい作品

ネタバレ
2021年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は、イザークのかっこよさ、ストーリーの面白さに惹き込まれてわくわくしながら読み始めました。

ノリコの前向きな姿勢やことばに、はっとさせられたり、

周りの人々がノリコやイザークにかけることばにはっとさせられたり、

最後は、圧巻のストーリー。何とも学びの深い作品で、何度も読み直したい漫画です。

すべては繋がっていること。
「力」は「力」でしかなく、自分がどんな意識でそれを使うかで、得られる「感情」が変わってくる。

幸せを感じて生きるのか、虚しさや乾きを感じながら生きるのか、それは自分が選んでいる。

イザークとラチェフは同じような生い立ちだけど、どう捉えるかでこんなに道が別れてしまうこと。

ラチェフをただ倒すのではなく、愛で包み込む、だけど本当に光を選ぶかは、ラチェフ次第って、ラストが最高。

ノリコは「力」はないけれど、そんなノリコが重要なかけらになっていること、みんなが絡みあって、一緒に生きているこの世界。

とっても壮大だけど、今わたしたちが生きている世界にも繋がること。

素晴らしいメッセージがいーーーっぱいつまったすごい作品です。
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