このレビューはネタバレを含みます▼
いじめ題材を扱うに当たっての因果応報、反省、後悔は上手く書けてると思います、あまり暗くならないように書いてるのも。ただ題材が題材だけにHを抑えて受けが攻めに対するいじめを糾弾されて孤立した時の心境や、後悔と反省をいつどのようにしているのかを書いてほしかった。孤立して攻めもこんな風に〜と思ったり、不登校になって卒業してフリーターやってる時に色々考えたり……そうして大人になった描写が少しでも良いから欲しかった。そこがいじめ題材モノとしては消化不足。
それと、これが肝心だと思うけど受けと攻めが和解する時に、被害者の攻めが受けは直接したわけでは無いって言ったのが引っかかる！確かに手を降したり命令したわけではないけど、受けのホモかよ気持ち悪いって一言でホモかよ云々と騒がれて孤立したんだから、元凶も良いとこじゃん！直接の原因だろ！て納得いかない！傷害罪の類では無いし、攻めが愛憎まじりで受けに囚われてるのは分かる、H含めてあまり暗くならないように書きたいのも分かる、だけどそこはもう少し考えてほしかった。アウティングとまではいかないにしても、この一言で受けは孤立し不登校になって両親の離婚にまで発展してる。リアルには自.殺にまで追い込まれてしまった方もいるし。受けもまた人気の女子からいじめ糾弾をされて孤立、不登校、細々とフリーターに、反省、後悔が細かく描写されてなくても察する事は出来るからこそ(描写は物足りないが)被害者の攻めに擁護させるような事は言わせないでほしかった。
ラストで攻めの母親と受けが和解した事が分かるのは凄く良い終わり方だと思う、いじめ題材で出来る限りのハピエンかと。私的に加害者の後悔と反省の詳細が省かれてる事と被害者の加害者擁護のようなセリフがイマイチだったのが☆3。エロを抑えてその辺りに気を使ってほしかった。
受けの贖罪で攻めが行けなかった修学旅行を辿っての謝罪を突っぱねた攻めは良い、失った物は決して戻らない、加害者も被害者も。男の娘☓強面は男の娘攻めのHコメディとしては良いんだけど、もう少し関係を深く書いてほしかった。オフな男の娘に抱かれる強面は最高だ・・・女装にも男装にもメロメロな強面は可愛かったけど、足らないな〜ってのもあって一冊の評価は☆3が妥当かな。
割り引きだったし、まぁ……男の娘☓強面でガッツリ読みたかったなぁと思ったり・・・痒いところに手が届かない感じ。
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