このレビューはネタバレを含みます▼
日本の絶対に忘れてはいけない悲しい女性達、北海道室蘭の近代から戦後へと移り変わっていく時代背景の中で貧しく、弱い立場の人間達が犠牲となって 礎となっている。いっきに読んでしまい、時間が空くとまた読みたくなる作品です。同じ女性として、自分がこの時代に生まれていたらこれほどの過酷な状況に堪えられるのだろうか?と考えます。
現在コロナの影響で日本経済もどうなっていくのか分かりません。またこのような選択肢がない女性や弱い立場の人間が犠牲にならなければならない時代に戻ってしまったらなどと怖い思いです。
作者さんの描写は素晴らしく、個人的にはせめて道子ちゃんには幸せになってほしかった。