甘い束縛
」のレビュー

甘い束縛

秋山花緒

勘違いで拗れたラブか?(;゜∀゜)

ネタバレ
2021年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 親の再婚で兄弟になった、長男肇、次男真幸、三男蛍。
肇は何でもこなしコミュ力が高いけど、真幸はそれのせいで肇と比べられることが多く、段々と笑顔が消えていった。
三男蛍は肇とは血が繋がっていたから、肇と比べられることが真幸以上に多く、感情が乏しい子になっていたことから何でも諦め気味だった。
真幸は二人とは血が繋がってなかったけど、何でもこなす肇に劣等感を抱き心がどんどんとすさみ、蛍に優しかったのに笑顔もなく当たり散らすことも。
蛍は真幸が笑った顔が見たかっただけだったのに・・。
三者三様に皆勘違いをしていて、すれ違い拗れてしまった事で余計溝が深まっていたから、肇に真幸がキスしていると勘違いしてしまった蛍は真幸に好意を抱いていたのにそれを見て感情に抑えが効かなくなって、真幸を無理やり抱いてしまった。
それをきっかけに家を出ていった蛍は、家に帰ってくる事はなくずっと会えず仕舞いだったのに、蛍が出ていった後にモデルの仕事を経て俳優に転身して、ある日父が社長の会社で勤めていた肇と真幸がいる会社に映画の撮影の為やって来て、真幸がその撮影に際して会社内で対応する役目を肇に命じられることに。
肇はよかれと思って真幸に任せたけど、真幸は蛍とは接したくなかった。
また抱かれたりしたり、嫌だったしつらかったから。
対応していて、どんどん痩せていった真幸の事が凄く心配だった蛍は言葉少なにも真幸をかまっていたけど、真幸はそれが苦痛でしかなく、逆に真幸を追い詰めていたから、ある日真幸は苦しんで倒れてしまった。
蛍は肇に真幸を病院に連れて行けといい、そこで蛍は二人でちゃんと話せと言った。
そこで話してお互い思い違いしていて、肇はそつなくこなすだけで鈍感で天然なだけだった。
真幸はそれによって、今まで苦しんだことから解放されて、蛍への好きという気持ちに気がついてしまった。
蛍に気持ちを伝えたら、蛍はやっと笑顔を見せてくれて真幸を好きだったと伝えてきた。
二人は両想いに・・・。
兄弟への劣等感からきた勘違いと拗れてしまった感情が、三人を追い詰めていたけど(正しくは、肇は鈍感過ぎて気がついてなかったけど、蛍が真幸を好きなことには気がついていた。)、真幸と蛍がお互い素直になった事でお互い笑顔になれたんですね。
真幸が可哀想でハラハラしましたが、最後に幸せな結末でよかったです。
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