このレビューはネタバレを含みます▼
仕事運、男運のなさで、日常に疲れていた来生花が、ある日、階段を踏み外し、目覚めたら、姿が高校生の山田花になっていた。自分が来生花でありながら、体が山田花になってしまった来生花が、生田荘で、心優しい陽希や風変わりな高校生晴親達と暮らす事に。事情を知った陽希と晴親と、何故入れ替わってしまったのか、早く山田花に体を元に戻してあげたいと思っていたら、先に山田花が元の体に戻り、今度は、来生花がどうなったのかを晴親は、必死に探す。来生花の元カレに会い、無理やり来生花の連絡先を聞き、会いに行ってみれば、事故後、昏睡状態のままの花を目の当たりにし、それでも、晴親だけには、幽体離脱状態の花が見え、話もできる。そうこうしているうちに、何の関わりもない2人のようだが、以前、傘を持たずに、死を考え、踏み切りで立っていた山田花に来生花が傘を貸した事で、山田花に死を思い止ませた過去があったことがわかる。最後までヤキモキし、焦ったいお話だったが、小田原みづえさんマジックで、締め括ってくれました。