遠い岸辺【イラスト付】【電子限定SS付】
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遠い岸辺【イラスト付】【電子限定SS付】

英田サキ/ZAKK

傷が癒えた時

ネタバレ
2021年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 過去についた傷を埋めるために必要な時間は人それぞれ。
10年以上も経ってからやっと埋まりはじめたわけです。
ここに出てくる人たちは皆、傷を抱えてます。傷を癒すために必要なものは他者の視点や関わり、そんなものかもしれない。日夏は大型犬によって、傷と向き合い、岸辺を渡って歩いていく決意をすることができました。辿り着いた先で、ほっと息を吐いて落ち着く姿が目に浮かびます。
そんな日夏を射場視点で見続けると、守ってあげたくなる。でも日夏の下半身に信用ならない。大型犬が。いや、でも日夏は本当は身持ちが硬いはず。うん。心を許した大型犬に一途になるって、そんな感じがしました。大型犬は褒美も欲しい。ご褒美貰った大型犬はきっといい働きをしてくれますね。
狛と六戸部のその後、リサのその後も気になります。狛とリサは日夏の精神安定剤でもあったんだとおもうのです。だから、先を見てみたい。いつか見れたらいいな。
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