愚者は経験で愛を語る
」のレビュー

愚者は経験で愛を語る

いさき李果

あっさり

2021年9月19日
ノンケ攻めが受けに墜ちていく様をみるのが好きなので、そこに期待しての購入でしたが、さらっとしていて、あまり好みではありませんでした。はっきり思ったことを口にしてしまうノンケリーマン攻め×恋愛体質の不器用ゲイ受け。攻めが隣に引っ越してきてすぐ、隣室の受けの喘ぎ声と、男の相手に遭遇し、受けがゲイだと知るけれど、偏見のないクールで男らしい態度は好ましいです。でも、まだガスが使えないのに、カップラーメンしか買ってこなくて、偶然顔を合わせた受けに火を借りて食事を共にし、受けが攻めに恋に落ちる、という流れが、ストーリー的にわざとらしく感じました。また、ノンケだと分かっている攻めがゲイの自分と恋愛できる、という前提でグルグル悩んでいる受けも不自然でした。悩む部分はソコじゃないのが、ノンケ×ゲイBLの醍醐味なのでは?さらに、そのノンケ攻めが、受けに墜ちていく、というところも、あっさりしていて、読み応えがないです。せめて、S攻めキャラ、分かりますが、付き合うことになってから、一言「好き」の言葉は欲しかったですかね、溺愛攻めになるな、という後ストーリーを想像させてほしかった。攻めキャラは結構好きなんですが、色々惜しいです。本編135p、おまけ、描き下ろしで、全145p。
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