このレビューはネタバレを含みます▼
全巻購入してます。
ヒロインは旦那が好き、旦那は浮気相手が一番好きだけど妻も好き(恋愛とは少し違う気がする)、浮気相手の伊奈君は本気でヒロインも旦那も好き(旦那を好きな伊奈君を受け入れる事はできてもヒロインからは一定の距離感を保たれている)。
汚い気持ちも上等で、それぞれが自分の愛を信じて見極めようと3人の同棲に踏みきるけど、ふとした距離や会話や視線に想いがズレたり気がついたりと精神的に落ち着かなくないように見える。
自分は女で、恋愛対象は男性だけだから、自然とヒロイン目線で同情してしまう。だけど、その自分の普通は当たり前ではないのだよなと読んでて思う。
ヒロインの妹さんの『怖いんだよね、一緒にいる理由が、結婚してるからになるのが』という台詞が刺さる。ヒロインにしてみれば、きっとそれは図星になりえる事でショックで今後を左右しそう。
ヒロイン、伊奈君に旦那を任せて身を引くのかな...まだわからないけど。
ちゃんと伊奈君とも向き合って信用できる人か見極めてるみたいにも感じる。
でも何れにしても、ヒロインは旦那と伊奈君の知らなかった普段の様子を見て傷ついてるのをのみこんでる。
旦那は妻もいつも通りだし、好きな伊奈君もいるし幸せいっぱいかもしれないけど、このままだとヒロインは結婚してるから一緒にいる人にしかならない。旦那は旦那の恋愛観があるように、ヒロインはヒロインの恋愛観持ってていいんだよ...無理に相手に合わせなくてもいいんだよって言いたい。
それはとても辛い事なんだと思うけど...。
万が一ヒロインが伊奈君を好きになることがあったのだとしたら、この3人は今後もこのままうまく過ごしていけるかもしれないけど、そうじゃないなら優しいヒロインはきっと旦那を助けるだろうから、同棲破綻しそう。
こんな感じで理屈じゃなくて性別を越えて体当たりで恋愛してるので、見てて苦しくなる人もあわないなと思う人も出るとは思うけど、個人的には3人の想いの行方を見守っていきたい。