渇欲スキャンダル
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渇欲スキャンダル

倉橋蝶子

愛に溢れたオメガバース

ネタバレ
2021年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 激しいオメガバースも好きだけど、ハッピーで甘いオメガバースも大好きです。今作は優しくて愛が深いアルファ×カッコいい頑張り屋のオメガで、読んでてとっても幸せな気持ちになれる作品でした。
アルファとオメガって本能に振り回されたり、思うようにいかなくて辛い思いをすることも多いけれど、こちらの2人はアルファとオメガっていいな、番ってすごく幸せな関係だなと思わせてくれました。強い繋がりが救いにもなるし前に進む力にもなると、アルファとオメガの絆を真正面から描いていて素晴らしかったです。
身体だけとか心だけとかじゃなくて、心も身体もどっちも惹き合うっていうのがすごく良かった。その上でお互いを大事にして、さらに自分自身も蔑ろにせず受け入れていくのが素敵でした。
いわゆる定番のオメガバースとは違うかもしれませんが、自分の性に向き合い、愛と生き方を知る誠実なストーリーで、こんな優しくて愛に溢れたオメガバースもいいなと思いました。最初から最後まで2人の愛が強くて甘かったのも最高でした。
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