新装版Nobody Knows
」のレビュー

新装版Nobody Knows

SHOOWA

チンしてバター 笑

ネタバレ
2021年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 購入から、読むのを楽しみにしながら温めていた御本。
意を決してようやくページをめくり始めました。
表題作は近未来的な設定にて人工知能のついた見た目も殆んど人と変わらない「 人形 」と呼ばれるメンテナンスの仕事をしているモドルとススムのお話。
もうこの時点で、ん?となる。
フォローさまも仰っていた携帯の待ち受け。切なさと哀しみの中、そうなるのかと思わせておいて、そうさせないのがSHOOWA先生なんですよね。
やはりセリフの無いコマの使い方や表情に絶妙な雰囲気を感じる。
新装版は2012年ですがこの作品自体は2007年のもの。
改めてSHOOWA先生の作品に魅せられる。
いつも無表情なモドルだけど、小さなエンジンのついたキックボードに2人乗りしているのが、可愛く見えて好き。
優しくさわって触れるという行為がどこから始まったのかという経緯にも切なさが滲んでいる。
同時収録のEverybody Knowsでは、いきなりウサギの着ぐるみにて登場するヒロとそのヒロの友人テルが、ネコの手助けならぬ特訓に付き合っちゃうって、これまた先生らしいギャグテイスト満載。
ラストの、「 樋野山修一の教育実習 」テルに恋した樋野山さんとのお話では微笑ましい2人が描かれるという先生の作品では新鮮なものでしたが可愛くて好き。
作品集という事で、色んなCPが登場していたのも嬉しいサプライズでした。
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