消えていく家族の顔 ~現役ヘルパーが描く認知症患者の生活~
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消えていく家族の顔 ~現役ヘルパーが描く認知症患者の生活~

吉田美紀子

介護職に携わる方々に感謝と敬意。

2021年9月26日
認知症は、間違いなく他人事ではない。繰り返し、読んだ。ものすごく、切ない。明るく優しいタッチの絵柄で、読みやすく、すんなり頭に入ってきます。認知症患者さんの、見えている世界が、リアルに分かりやすい。去年、私の母が84歳で亡くなり、90歳の父の認知症が、進んでしまった。長女の私は、遠方に嫁いでいるため、三女の妹一家が、父と同居していたが、3ヶ月で妹が参ってしまい、病んでしまい、今、父は介護付き老人ホームに入所している。コロナ禍で、一年以上、父に会っていない。母の急な死で、父の心は壊れてしまったかのように、病状は悪くなってしまった。過去の記憶は鮮明なのだが、おかしな発言を繰り返し、一日中、探し物ばかりしている。共働き妹夫婦も、大変だっただろう。今は、老人ホームで穏やかに過ごしていると聞く。介護職の方々、本当にありがとうございます。この作者さんにも、とても感謝です。
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