渇欲スキャンダル
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渇欲スキャンダル

倉橋蝶子

βと偽装しているα×Ω、番から始まる恋

ネタバレ
2021年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 共にβと偽っている大学のイケメン同級生・大河(α)×人気モデルの沙里(Ω)。大河との初撮影後に突然沙里が発情し、居合わせた大河が反応したことでお互いの本当の性別が分かってしまう。フェロモンを抑えたい沙里の望みで番になった二人が、そこから愛情を育てるオメガバース。事故みたいな始まりだけど、大河が誠実で、沙里も大河が惚れるのもよく分かる男前なので、拗れることなく恋心がすくすく育って見ていてほっこり。周りの人達もいい人ばかりで救いの手がたくさんあるので、安心して読めました。モデルとしての沙里がほんとに頼れる男でかっこいい!意外な展開とかはないけど、優しい素敵なハッピーエンドにじんわり。でもさらっと流して説明がない設定が結構あるので、そこはもう少し丁寧に読みたかったな。番持ちの先輩がわざわざ首輪してる理由とか、大河がβに偽装してたことを特に追求も確認もしないところとか。β偽装してる間にαフェロモンはどうしてたとかも、いろいろ気になります。
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