このレビューはネタバレを含みます▼
戦地や刑務所などの恐怖を感じざるを得ない場所に行くと、人は その場にあった”心の平和”を探すようになります。性欲処理は、そういう絶望の場所では 唯一 快楽をくれる、又は 欲求を満たすことの出来る行為だと言います。いろんな解釈が この作品は出来ると思います。すごく曖昧な表現もあるし、読者 各々に任された結末だったりします。0話を読んでからの 私の解釈は、マエダとジョンは 別々の場所で生きているのだと思います。マエダに特殊能力があるならば、ジョンを助けたのは 彼なのかもしれません。そして、別々に 暮らしていて、他人として暮らしていてもいるのかもしれません。マエダが見た夢の中で、ジョンは負傷していて、でも、戦地からは 脱出しています。ジョンは、老けているし、マエダは 40になっています。39だったマエダが40になっているので、1年、年は経ったのだという解釈をしました。0話で、マエダは ジョンに 潜在意識の中で 声をかけているのだと思います。最後は 二人がくっついて、ハピリーエバーアフターではないですけれど、二人が生きているならば、それは それで、ハピエンだと言えるんじゃないかなぁって思いました。現在と過去が 行ったり来たりする形で描かれているのは(私は そう思います)、あれだけの恐怖を経験したなら、それが ”トラウマ”となって、ふとした時に あの戦地の自分たちのことを考えちゃうんじゃないかなって思いました。