このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルは甘々なのに、内容はちっとも甘くない。逆に昭和の昼ドラかって思うような、出世の秘密、権力に対する悪役達の執着や陰謀、悪役に潰される頼りないヒーローに、何も知らずに、昭和の昼ドラばりに、苦労ばかりしていて、なのに健気に居場所を失いたくないと足掻くヒロイン。ヒロインを愛しいと思っている描写が全くないのに、なぜにこのタイトルなのだろうか。
権力者達の陰謀と計略に振り回されて、不幸な結婚生活を送る二人に、とことん悪女の存在など、これのどこが恋愛物語なのかと言いたくなる悲惨な内容の物語。ほんの少し甘かったのは、再会後の二人が本当に少しだけ、キスをしたりする場面だけ。
思春期のキャラが主人公でも、もっと色々してるだろうという位に、何にもない二人。とにかく、いさかい、ケンカ、修羅場しかしてない二人。
ここまで、ヘタレの恋愛物語のヒーローキャラも珍しい。ヒロインへの愛情よりも、自分の生い立ちや人生にすべてを振り回されてるという、なぜ、これを恋愛物語のヒーローにしたのかと聞きたくなるほどに、恋愛要素が人生にないヒーローキャラ。とにかく、暗い!昭和の昼ドラか、暗いドロドロのハーレクインという感じ。これを胸キュンの恋愛物語としては、数えられない。タイトルの付け方を間違えたように思う。