ジョセフへの追想
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ジョセフへの追想

渡辺多恵子

きみをひとりじめしたいな…ジョセフ

ネタバレ
2021年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 渡辺先生異例のSF作品(85年)
カナダ東端セントジョセフ島に暮らす同い年のジョセフとユニス。二人は幼い時にすでに誓いあった仲で、ユニスは両親の会話からジョセフが養子であることを知ります。
17歳の時に義両親が事故で亡くなり、一人で暮らすようになるジョセフ。
仲間との会話の中でヤマを張ったテスト問題が的中、満点続出で超能力だと騒がれる中でトラブルが起こり学校に来なくなります。
家に閉じこもり豹変するジョセフは力ずくでユニスを閉じ込めてしまう。
だが、ユニスに思いを寄せるケヴィンが彼女を連れ出したことで、大惨事が起きて………この後の展開が苦しく切ない。
30年以上前に読んだ作品だけど、ラストシーンは当時も今も忘れられない物哀しさと余韻を残す印象的なものになっています。
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