王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います
狭山ひびき/硝音あや
このレビューはネタバレを含みます▼
おっしゃられる。という二重敬語が何度も出てきた。二重敬語の代表格で基本中の基本です。王家、貴族ものを書くのであれば基本的な言葉遣い、尊敬語、謙譲語、美化語くらいは勉強してください。この場合、仰せになる、おっしゃった。となります。〜られる。が既に敬語です。だからおっしゃられるは二重敬語になります。社会人としてもですが物書きになるなら絶対に必要な知識。あと、説明がまどろっこしくてくどいところが前半多かったです。星3つか2つレベルですが、後半からの追い上げと総合的にストーリーはよく練られていると判断し星4つにしました。ひとつ、あのバカ女が理解出来るように、理解した上でショックでザマァ断罪されてほしかったけれど、最後まで馬鹿すぎてオリヴィアの天才有能さがわからなかったという描き方も一興なのかなと。続編があるのなら、馬鹿女がオリヴィアの天才を理解し自分が何をしくじったかを理解した場面を改めて読みたい。できればそれをアランから説明させて、もう君のこと好きじゃないと、トドメを指してほしい。でもアランだって反省したとはいえ、婚約者がいるのに浮気して自分が命令したことも忘れて後の祭りというだけでは甘い気もするけど、オリヴィアの魅力に気づけば気づくほど好きになり後悔の念にさえなまれるという時間経過とともに苦しくなるのも、大事かなと思いました。まぁバカ女のその後は知りたいです。
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