猫、22歳
」のレビュー

猫、22歳

柳沢ゆきお

初めて哲学的BLに踏み込んだ

ネタバレ
2021年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私はBL談義をしている時に『あなたは共感して作品を読む人だから、哲学的な作品は共感は難しい』と言われたことを思い出させる作品だった。

フォロワーさんのアップで興味をもったがレビューの方々のなんと文学的見解の多いこと!
私なぞ文豪作品を斜め読みしかしてないので、こちらの作品を十二分レビューできないと思う

まずタイトルの「猫、22才」。「猫、35才」はタイトルの続編になります。描いた時期にスパンが大いにあるのは作画でわかるほど。

叔父さんを手に入れるために内定した仕事も犠牲にするほど。
ーー手に入れて13年後の35才。叔父さんから呼びかたが変わっている。甥から恋人へとスタンスが変化。人間的にも性的にも熟した彼と対象に叔父昇平は50才を迎え人生の終着点をも考える年齢になっている。しかしまた奮起させることがあり人生を昇華したと思う。

分からないのが最後の電話の会話。あれ?生きてると思わせている?私の拙い脳では理解出来なかった。。

「皿の上の明くる日。」前後編。殺人者にゲイばれの教師の話は、文学的でよくわかりません。話は理解しているけど、殺人者は先生を殺すつもりだったのか?身体を重ねたことで情が移ったのか?

そして確実に死刑が執行されるであろう殺人者に面会してピクニックに行こうとお互い約束したのはどんな心中(しんちゅう)だったのか・・

最後殺人者の刑が執行された日の先生を見てみたかった。

あと短編が1作。擬人化なのか。。レビュー見ても、頭の中は???だった。

どちらにしてもハードルが高い作品でしたが全く出逢わないであろう作品に出逢わせてくれたフォロワーさんに感謝です
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