恋をするには近すぎる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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恋をするには近すぎる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

中田アキラ

ジワる

ネタバレ
2021年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 特に大きなトラブルもないし、そもそも父親同士がパートナーになって家族になった義兄弟なので、身内も理解者。
だから、じっくらりと、逃げ腰の受けを冷静で淡々とした攻めが、遠慮なく好意を表現出来るように促していき、その変化を見させてもらう感じの作品。
物足りないような気もするけど、かと言って、じゃあどんなアクシデントを挟ませますか?と問われたらこの塩梅が良い気がしてくるんですよね。
じわじわと彼らの恋人への変化が暖かく胸に響いて、愛しくなります。親子のやりとりも良いし。
でも、これは、絵の色気がなかったら、退屈に思われる危険性もあると思います。攻めがかっこよく色っぽいのが素晴らしい。受けの可愛さも良いのだけど、攻め様のフェロモンがムンムンで引き込まれたと言っても過言ではないです。
この作者さんのストーリーの方向性と魅力的な絵が私には堪りません。これからも応援しています!
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