このレビューはネタバレを含みます▼
大好きな作家さんで単行本化するのが待ち遠しかったです。
愛に飢えた攻めがピアノはもう愛せないけど、受けの愛をピアノで繋ぎ止めようと必死に足掻く姿が美しかったです。攻めは塞ぎ込んでしまう性格で難がありましたが、受けの愛が攻めの思ってる以上に大きく、2人で1人のピアニストを生み出した過程が丁寧に描かれていると思いました。
穏やかな性格の受けに絆される攻めも、攻めに一生懸命愛情を注ごうとする受けも、どちらも愛おしかったです。
登場人物のひとつひとつの表情や身体の描写が耽美で、視覚的にも大満足の作品でした。