弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった
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弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった

小田ヒロ/Tsubasa.v

完璧な溺愛と鉄壁守備に感動する

ネタバレ
2021年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一気に2巻まで読破。これはものすごく良くできた作品で後書きにあるように安心して読んでほしいから出オチにした。とのこと。ナイスです!おかげで本当に安心して読めました。ある種優秀過ぎるが故の人生イージーモードが見えて諦めかげんのヒーロールーファスが前世のゲーム世界で国外追放になる記憶を覚醒した婚約者ピアとのお話。ルーファスの見た目や権力ではなくピアの自己犠牲のような純粋な恋愛観「大好きな人に嫌われるなんて絶えられない。だから婚約破棄して欲しい」のひとことに度肝を抜かれ恋に堕ちたルーファスの何が何でも絶対にピアを守りピアを自分のものにする!の決意と10年に渡る攻防頭脳戦が凄まじく頼もしく素晴らしかった!また、考古学や鉱物しっかりとした知識内容がストーリーにリアリティを持たせたので読み応えがありました。中には1巻で終わらせても良かったと書いてる方もいますが、そんじゃそこらの断罪イベントさえクリアすればめでたし完結なんて浅い小説になって勿体ないことになります。なぜこんな事件が起こったのか?狙われたのが国の次期主要人物になる若手5人でクッキーを食べなかったルーファス以外がキャロラインの虜になってしまったのか?しかも国家を揺るがす大事件にまで発展しそれらの謎解明が2巻できっちりされていきます。その2巻があったからこそ、この作品は単なるゲーム転生溺愛だけに終わらず、重厚な作品になっていったと思います。時にずっとルーファスに守られ溺愛されてるのになぜピアはルーファスがヤキモチを妬くわけないと思うのだ?とピアにイラッとすることもありますが、2巻でピアよりも前世でゲームをやり込んでいたイケメンパティシエのカイルが自分はピアよりも鮮明に予言を覚えていると、ピアすらも知らない前世のゲームエピソードをルーファスに予言として話し(ピアが前世とは言わずに予言と言っているため)「予言(前世)は本当に幸せな想い出はなく辛いものしか記憶にない」と説明することで改めてルーファスを通じて読者に納得させる配慮もありました。結婚後もまだまだ読みたい!【追記】最新巻まで読みました。いやぁ、ピアちゃん強くなった!よくぞここまで耐えれた。一連の事件が決着しても続刊希望します!【追悼】小田ヒロ先生早すぎます!ルー様生誕祭で楽しいコメ返頂いたばかりなのにもう読めないなんて…御冥福をお祈り致します。有難うございました。
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