獣殿下は番を捕らえて放さない～えろ甘溺愛脱兎バトル～
踊る毒林檎/逆月酒乱
このレビューはネタバレを含みます▼
ヒーローに対する色んな内心のツッコミや、口の悪さが、可愛いヒロイン。
ヒーローとは番なのに、本能ではなくて、心での恋愛も重要と考える人間らしいヒロインに対して、他の女性には反応しないことで、あっさりと運命を受け入れて、ヒロインにガツガツしている絶倫ヒーロー。ヒロインの婚約者や、ヒーローの出世の秘密など、紆余曲折を経て、ヒロインが丸め込まれて、ハッピーエンドの二人。しかし、トラであるヒーローの絶倫ぶりは、恐ろしいものがある。二日で三桁とかって、動物でもあり得ない回数の設定。
元々遊んでて、絶倫気味なヒーローは余裕でヒロインの発情期に付き合えるだろうけど、ヒーローの繁殖期にヒロインが付き合いきれるとは思えない。
ここまでの絶倫設定も珍しい。
しかし、ヒーロー義母が、ヒーロー父王を愛してたからこそ、親友に子供を産ませたってのが、本当に愛してたのか、ちょっと微妙かな。
ヒーロー母が男性だったら、結婚してなくて、初恋だったという位だから、義母のなかでは、親友が一番で、その次が王様だったように思う。
現代医学のように、体外受精があるわけでもない世界で、親友と王様は、身ごもるまで関係を持ってたってことで、周りが愛人認定しても仕方ないと思う。本人たちは、子供を持つために真面目に考えた結果なんだろうけど、端から見たら、立派な愛人認定でしょう。本当に愛する男性の子供を持つためとはいえ、自分の親友と関係を持たせるなんて、受け入れられないだろうに。大事なのは、親友なのか、夫なのか、子供なのか、夫といるための時間なのか、かなり利己的な義母の思考。
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