男装令嬢の不本意な結婚
」のレビュー

男装令嬢の不本意な結婚

もり/紫真依

前作のスピンオフ

ネタバレ
2021年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 沈黙の女神のヒーローだった国王の末弟のお話です。
前作よりはわかりやすく、読みやすいです。
どちらも不本意な結婚をすることになった主人公2人ですが、強いられたわけではないのに思い込みと偏見が激しいヒーローのせいでヒロインが不遇な目にあって可哀想でした。
生い立ちに理由があるとしてもパトリスの言動は酷い。女性への侮蔑、信用できる(と思い込んでいる)使用人に屋敷の管理を任せ、領地すらも他人任せで放置。
ヒロインが来なかったらどうなっていたことか。王族なのに貴族としての義務を放棄しているようにしか見えません。
馬に対しては饒舌で優しい一面があるというだけでヒロインが好きでいられたなんて無理があるだろうと思うぐらい。いくら改心して言葉を尽くして謝られて告白されても、離縁して自由に暮らしたほうがよかったんじゃないかと思っちゃいました。
結局最後はハッピーエンドにはなりますが、途中までのヒーローがあまりにも好ましくなかったので、☆は控えめにしておきます。
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