このレビューはネタバレを含みます▼
生徒諸君!は、雑誌で連載開始当初から読み続け、単行本も揃えるくらい好きな作品です。
それだけに、本当はこんな辛辣な感想は書きたく無い…。
このkids編は、これまで読んだことが無かった。
絵が…、デッサンが狂っているのか?と思うほどに、かつての絵との差があり過ぎて、かつての最盛期の絵を見てきただけに、読んでいて悲しいというか痛々しい感じです。
1950年生まれの庄司先生、kidsを描いたのはお幾つだったのか?年齢的なものなのか?
ストーリーも、家庭内D V、児童虐 待を取り上げていて、現代の社会問題に目を向けているように思えるものの、当のナッキーが育児放棄しているような感じ。
海外の学校も無い、教育が行き届いていないような地に行くことが分かっていたのに、トビオに内緒で避 妊を止め、妊娠・出産を彼に知らせる事もせずにいた。
学校を作る為に双子の子供達を、ナッキーの両親の元へ子供だけで行かせて、育ててもらう。
ナッキーって、こんな身勝手な人物像だった?
自分自身が、病弱に生まれた双子の姉マールを育てる為に祖父母に預けられ、両親を知らずに育ったナッキーは、親子関係に関わる情愛みたいなのが充分に育まれずに大人になってしまったのでしょうか。
トビオが双子の誕生を知らされていなかった事が、一番のショックです。