このレビューはネタバレを含みます▼
雑誌編集者の由比、旅行ライターの雨森。雨森が予知夢?で見ていた由比に恋して、支えに生きてきたという話を聞かされた由比は最初は信じてなくて疑っていたんだけど、重なる出来事や、たまに見てる夢に心動かされていつの間に雨森に恋していた。
でも、雨森はある日事故でなくなってしまい、抜け殻の様に空っぽな気持ちを抱え、雨森を想い泣く日々。
そんな時にタイムトラベラー?の使者?の黒猫に教えてもらった雨森を助けられる方法に、藁をも掴む気持ちで行動して雨森を助けたが、再会した時彼は由比の事を覚えておらず、でも生きていてくれただけで幸せなんだと思い、気持ちを押し潰す由比。
でも、どんな時でも笑顔の由比にいつしか雨森は心牽かれ、由比を好きになっていた。
雨森が由比に好きと告げた時、由比は自分よりも先に死なないでねと切なに告げてくる。
最初は雨森が予知夢を信じてなかった由比の頑なな心を溶かし、次に再会した時に由比が雨森の閉ざしていた心を溶かし、二人気持ちを通わせる。
とても心動かされるお話でした。
雨森が事故でなくなってしまった時、どうしてあの時雨森を引き留められなかったのか?と200年もの時を経て思い苦しんだ未来の由比。
こんなにも好きになってしまった人はいなかったと悔い、最後の最後に自分ができることは雨森が事故でなくなってしまう前にいき過去を変えて彼の命を救うこと。
雨森がなくなってしまった辺りから、由比がつらい気持ちが伝わってきてずっと涙が止まらず涙腺がバカになってしまう位泣きながら読んでました。
何気なく購入してみた本でしたが、こんなに心動かされるお話はなかったです。
人を好きになる気持ちを丁寧な描写で描き、最後にほんわかさせてくれた素敵なお話です。
ぜひ、読んで見て欲しい作品です。