このレビューはネタバレを含みます▼
伝説の王と、醜いアヒルの子みたいなキツネ君の正道オメガバースにして、獣人もの、異世界ファンタジー、シンデレラストーリーと盛りだくさんな設定。
どう消化しているのかな、とちょっとふあんてしたが、レビューの評価が高いので購入しました。
決して美人というわけではないキツネ君と、むちゃくちゃイケメンな王様の組み合わせだからこそ、運命を強く感じます。
また、キツネ君の持っている優しさや一途さ、正義感などが本当にいとおしい。
強いし賢いのに不器用すぎる王が、キツネ君とのふれあいによって、運命で導かれたものの、キツネ君自身のいとおしさに惹かれてゆくさまが丁寧に描かれています。
また、キツネ君が持つどうしようもない劣等感や自己肯定感の低さが、愛されることで少しずつほぐれ、身体は大人でも心が幼かった彼が少しずつ成長してゆくことも見ごたえのあるストーリーとなっています。
ストーリーの脇役として登場するキャラや伏線も丁寧に回収されて、周囲の人々の物語も読みたくなるくらい魅力的。
柔らかな絵柄で、贅沢な絵本を読んだみたいなリッチな気分になりました。
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