このレビューはネタバレを含みます▼
死んだ魚の目のマイペース型コミュ障で、院長の羽仁先生、人と目が合わない低対人スキル型コミュ障のイケメン森澤くんと、歯科衛生士で雄っぽいリア充、顔はロシア人みたいなのに京都弁な西條さんの3人でやっている『羽仁歯科クリニック』もう、可笑しくて可愛くて楽しくて、サイコーでした。とにかくテンポがよくて、余白にさえも無駄がない!ずーっとニヤニヤ、クスクスしながら読みました。最初はどこの研修先からも嫌われて自主返品になる森澤くんが大学の教授から厄介払いのように羽仁先生に押し付けられる所から始まるんですが、羽仁先生と森澤くんのやり取りが漫才みたいなんですよ。森澤くんが先に羽仁先生への気持ちに気付き、寝込みを襲っちゃうんですが、まぁ可愛くて、その後は、仕事中も挙動不審になっちゃう。羽仁先生の自宅が水浸しになって、クリニックに泊まるという時、自分の家に誘いたくてもコミュ障のせいで言い出せず、パクパクしてたら先生の方から『泊めてくれる?』と言われて喜んだり、先生に詰め寄られてコキコキロボットになっちゃったり石化しちゃったり、くるくる表情が変わります。森澤くんの気持ちに気づいて応援してくれる西條さんもすごく良い仕事しますし、3人のバランスが絶妙なんです😁教授に森澤くんの事を悪く言われて、怒る羽仁先生は自分の気持ちには気付いてないけどマイペースだから森澤くんに『一生、君の事面倒みてやるからな』とか言っちゃうし、周りがその発言に振り回されている事にも気が付いてない。でも全部本音なので、愛すべき人なんです。1冊みっちり、恋も仕事もはち切れそうに詰まっていて、最後まで幸せな気分で読めます。今まで読んだ1巻完結もので、満足度No.1かもしれません☘おまけに初版刊行時のイラスト集まで付いていて、豪華でした😍