プリンシプル【電子限定おまけ付き】
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プリンシプル【電子限定おまけ付き】

さちも

立読みの印象とはずいぶん違う

ネタバレ
2021年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●表紙とカラー口絵の褐色えっちなお兄さんとレビュー評点の高さがずっと気になっていたのですが、立読みの雰囲気がギャグ寄りで合わなさそう…と感じて長らく手を出せなかった作品です。セールで購入しましたが、結果、通して読んでみると印象はずいぶん変わりました。
●山城がルールを設けているのには理由がある。自分がゲイだと自覚してから経験したつらさや悲しさを引っくるめてルールに落とし込んで、自分を守ってる。本気で恋したら怖いよね。一夜の遊びの方がラクだよね。でもそこへズカズカと踏み込んできたのが八代。
●八代は八代で、愛されない、愛せない自分を内に抱えてきた。失恋して恥ずかしげもなく涙を流す山城と過去に出会っていて、そこから10年、こんなに人を愛せる人を愛してみたいし、愛されたい、手に入れたい…と思い続けた。
●二人とも孤独で、お互いの欠けてるピースをカチッとはめることのできる相手。八代は山城に出会えてよかったね、だし、山城は八代が追いかけてくれてよかったね、です。最後、目線を合わせてイっちゃうシーンは満たされました…想いが通っていることを感じられて。
●あと、皆さん書かれてますが、辻がいいやつすぎます…!辻もどうか幸せに。
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