叶わなかった恋の続きを【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
下條水月
このレビューはネタバレを含みます▼
二人とも、それぞれのしがらみに囚われてしまってたんだろうな…
マキは、田舎の噂がすぐに広まってしまうような狭い世界で自分がゲイであることがバレないよう必死で。
渋川は、自身が家庭に恵まれなかったからこそ幸せな家庭を夢見、それが祖母孝行だと思っていた。
田舎にいる時、渋川への気持ちを隠そうとしていた時、マキは辛かっただろうし、それでも卒業と同時に吹っ切ったけど、入れ替わりのように今度は渋川がそれ以降の6年間辛い想いを抱えてたんだと思う。切ない…
そんな二人が、葛西の言葉通り、あれこれ考えず素直に飛び込んで、しがらみや呪縛から解き放たれてよかった!
やっとの結末だから、その後の甘々な二人がもっと見たい。それと、個人的にはスピンオフで葛西や尋斗の話読みたいです!
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