物言わずとも愛語る
」のレビュー

物言わずとも愛語る

伊達きよ/北沢きょう

とてもよかったです

ネタバレ
2021年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 獣人の嫁になるのが嫌なディラハンイェン国第十五王子で一級魔法師のリォルの身代わりに異世界に飛ばされた莉央。リォルと姿形は一緒の莉央は言葉も通じない獣人の国ハックインズの王アルヴェロの王妃として遇されてというお話で、幸薄かった莉央がかわいい兎獣人のアンディ、ラルゥにお世話されて見かけはいかついけれど根は優しい獅子獣人アルヴェロに大切にされてなんやらかんやら事件が起こって泣けたりほっこりしたりいたしました。ただ男性が輿入れすることにあまり説明がなくて当然初夜の交わりがあるみたいなのが???でした。作者様の意図する設定を最初に明確にしてくれないと周波数が合わないままにノイズの入ったラジオを聞いてるみたいで気持ちが乗らなくてちょっと困ります。BL小説だからボーイズのラブは当然なのかな。小説読む感じで入るのでできれば一言触れていただきたいです。最後のほうの建国祭の日のアンディとラルゥの会話の子ども云々も、え?どゆこと?魔法でなんとかするのかな~?って謎でした。オメカバースなら説明抜きでいいんですけど。アルヴェロと莉央の恋心が育っていく様子がいじらしいくらいにかわいくてとてもよかったです。日本に行った傲慢魔法王子リォルのこともスピンオフでしていただけないかなって思います。
2020年9月 総407ページ 挿絵あり。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!