客観視をさせてくれる作品です。





2021年10月22日
ASDとADHDで発達障害の診断を受けている男性です。治療のため色々資料を探しているときにこの本と出会いました。発達障害の奧さんの行動パターンは、発達障害あるあるで、やっぱりみんな似たところで苦労しているんだな、と、思わせてくれます。それ以上に、障害の当事者にとって本当に勉強になるのが、周りの正常発達の人の描き方です。作品で妻を支える夫の優しさには、頭が下がります。自らを省みて、家族や周りにどれだけ迷惑をかけていたのだろう、もっと改善したい、人を分かりたいと思わせてくれます。作中で奧さんにきつく当たる人たちの描き方をみて、実社会で何に気をつけないといけないか、生き抜くために大切なものは何か教えてくれます。エンターテイメントですが、真剣に読み込めば気づきの多い深い本です。久しぶりにじっくり読んだ漫画です。

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