ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~
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ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~

あさぎ千夜春/蜂不二子

自己肯定感を高めていくヒロイン

ネタバレ
2021年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の、偶然に再会したヒーローが必死にヒロインを追いかけて来るシーンから物語に引き込まれました。苦しかったのはヒロインだけではなかったのだろうと想像できるヒーローの様子と、ヒーローに関わりたくないと心身ともに拒否反応を示すヒロインの切なさに涙が出ました。自分の気持ちを一途に訴えてくるヒーローには好感が持てましたが、なかなか恋愛に前向きになれないヒロインの気持ちも分かり、2人はどうなるんだろう…と先が楽しみで一気に読み進めてしまいました。初恋相手のヒロインを忘れられないヒーローの一途な気持ちにヒロインの傷ついた心も癒されて自分に自信をつけていく様子が丁寧に描かれていて良かったです。
最終的には優等生をやめて、ヒロインだけが大事でヒロインを幸せにする役目を自分にやらせて欲しいとプロポーズするシーンに現れているように、思いやりいっぱいの大人に成長したヒーローがとってもステキでした。
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