このレビューはネタバレを含みます▼
大号泣とのことなので気になって購入しましたが泣きませんでした。
物語の序盤からミステリー要素が多く、深読みをしていましたが、思っていたよりも静でストレートなお話でした。
ストレートだからこそリアリティがあり、そうだよな…と納得もできたのですが、この帯の謳い文句をつけるならもっと大きく感情を揺さぶるような展開があったら良かったと思いました。
慎太郎の死の理由について掘り下げてほしかったし、慎太郎の死の前日、昌典が電話に出ていれば弱さを見せて未来は変わっていたかもしれない。
たらればの話でリアルでは残された人に言ってはいけない言葉かもしれませんが、物語なら切り込んでほしかった…
ドラマチックというよりリアリティーに沿った物語のように感じました。
じんわり心に沁みてくるような作品です。