ようこそ実力至上主義の教室へ
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衣笠彰梧/トモセシュンサク

2年生編5 後味の悪い結末

ネタバレ
2021年10月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品自体はとても気に入っているのだが、1年生編終盤から結末が今一つ後味が悪いものになっている。今回の結末も「あーやっと櫛田が舞台から消えてくれるのか」と期待していたのだが、見事に悪いほうに裏切られた。もし堀北が櫛田を助けたいのならば、5番目の設問の最初の投票を決する前に櫛田の本性を暴き、退学者なしで納めるべきだった。OAAでは最下位とは言え、学校トップクラスの容姿を持ち、引きこもり状態の自分自身の殻を今まさに破ろうとしていた佐倉は、大化けする可能性があっただけに、獅子身中の虫であり、ぶっ壊れた櫛田よりも、よほど価値があるだろう。もし綾小路が冷徹な人間であるならば、堀北の櫛田を助けようとする意見をこそ切り捨てるべきだった。
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