ディレッタント
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ディレッタント

カシオ

ピュアな受けクンがビッ チで刺さった

ネタバレ
2021年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭3ページで即購入を決定しました。だってコトに至った経緯とその続きがめっちゃ気になるじゃないですか!?
そしたらまぁこの受けちゃん(りょう)、ヤリまくっている彼氏(鉄馬)がいるのにマサオに思わせぶりな態度。そりゃ軽くウソも吐きたくなる。
側から見ればラブラブなCPに勘違い横恋慕したマサオVS.見せ付けて煽った鉄馬という構図ですが、明らかにりょうがマサオを気に入っています。
その後覗かれたのナンダのって怒ってますが、男が好きでセック スが好きなので実はマサオを嫌っていない。そのあたりは鉄馬が的確に言ってます。

全体の雰囲気はサスペンス風味で、バレるかどうかのヒヤヒヤ感を楽しめます。
しかしそれ以上にきれいな魂を持ったビッ チM男、りょうの魔性がかなり魅力的に感じました。///

物語の最後、閉じ方。素晴らしいですね。
書き下ろしも後書きも無い潔さ!
りんごの木の下に鉄馬が埋まっていたとして、その後どうなるのか想像するとゾッとする終わり方です。
そこで、ここからは妄想です。
1.常識的に考えて、りょうは木の元を掘り返しマサオを告発する。…長々とバレる心配で精神的にもう無理だから終わりにしたい。
2.せっかく安定した幸せを手にしているので気付かなかったふりをし続ける。…なんだかんだ言って2人にはずっと幸せごっこをしていて欲しい。
3.取り敢えず今は黙っといて、りょうかマサオが心変わりしたタイミングで掘り起こす。…

私は断然3番目ですね。
あんなに仲の良かった鉄馬の不在を知った途端に乗り換えるビッ チ加減の徹底ぶり、このまま何事も無ければ良いのですが、長い人生で魔がさすこともあるでしょう。
そうなった時の地獄絵図を想像できる最高なキャラだと思います。

カシオ先生の作品は10作ほど読んでおりますが、ピュアゆえの残酷さの描き方がすごく好きです。

修正は立ち読み部分は白抜きですが、他はトーンやホワイトを駆使してうっすら見えちゃっています。

***カバー絵を上下巻並べてみたら真ん中に来るマサオの顔の変化が一目瞭然だったわ。
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