狐のよすが
」のレビュー

狐のよすが

ミナヅキアキラ

切ないけど心があったかに‥

ネタバレ
2021年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作者さんです。獣人のファンタジーのお話。狐の九重が巣から落ちた?小鳥を拾って非常食に持ち帰った‥のは気になる所ですが、小鳥はピー助と呼ばれピィピィ鳴く可愛らしさにはほっこりさせられました。九重も世話をしていくうちにピー助から懐かれて「とーたん」と呼ばれた時は可愛くて泣きそう‥。そして、ピー助をなくしたくないという気持ちに気付いた九重は親になる覚悟を決め、願いを込めた名前「よすが」と名付けた所もウルウルしました。
九重が縄張りを一人で見回る事になった過去も可哀想で‥。九重は孤独でずっと淋しかったんだと思うと切なかった。そしてよすがが九重の為にに繋がりたいと思う切ない気持。叶うことはないとわかっているのに。よすがの為に一人で一族の森を出ていった九重がとても切なかった‥。
そしてよすがは九重と一緒に生きたいと探していた一途さが健気。九重も自分の気持ちに正直になり、大切に想っているよすがと一緒に生きていこうと‥。縁として幸せになってほしいです。周りの動物達も温和な感じなのでサラッと読め心がほっこりしてよかったです。
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