最後までドキドキハラハラサスペンス！

作家さん買いです。上下巻全13話、あとがきやおまけは一切なし。タイトルの意味が下巻の最初に上巻のあらすじと登場人物紹介と共に出てきます。
大学の清掃員として働く神崎は大学生の夏原と図書館で不意に知り合い自分も学生だと嘘をついて哲学の講義を一緒に受けつつ夏原とのやりとりにどんどん惹かれていく。しかし夏原には真崎というちょっと異常な金持ちの彼氏がいて真崎が仕組んで夏原との情事を見せつけられる。その後真崎から3Pしないかと誘われて。。
真崎が子供の頃からのサイコパスな感じと神崎の願望と現実が入り混じった描き方など読んでいるうちに何をどうすればいいのかどんどんわからなくなっていく心理が働いてドキドキハラハラします。神崎の不遇も夏原の異常な性癖や依存も相まって普通って何？みたいに自分の価値観もおかしくなりそうです。ラストもこの後どうなるの？という読み手に任せる感じの終わり方なのでメリバでありパキッとエンドではないお話です。
エロはほぼ1話1エロペース。修正はかなり薄めで作者が最初からうっすらに見えるよう描かれています。ちゃんと何がどこにあるのかわかります。