このレビューはネタバレを含みます▼
妹が姉の名前を語ったが為に、間違いで求婚され、セノーデル辺境伯の元へ嫁いだシェリル。屋敷に着いた途端、冷たく突き放され、一年後の離縁を言い渡される。幼い頃から、父母に似ていないと言う理由で、父をはじめ、継母や異母妹にも虐げられてきたシェリル。そんなシェリルの優しい心根を執事や侍女達だけが理解し、接するようになる。主人の留守中に、屋敷で流行り病が流行し、シェリルは、看病に奔走する。侍女の身体を拭き、食事の世話をするシェリル。そこへ帰って来た主人が、やっとシェリルの人となりを理解し、やがて愛おしいとさえ思って行く。けれど、自分が最初にしたシェリルへの仕打ちを許せず、シェリルの再嫁先を見つけようと奔走するが、中々自分のシェリルへの気持ちが邪魔をして見つけられず。早く、納るべき所に納まってほしいと願うばかり。