このレビューはネタバレを含みます▼
●単行本版『ユピテルにおねがい』に「星の花」というタイトルで収録されているとのこと。元々『ユピテル〜』を購入しようか悩んでいたのですが、そちらのレビューでこのお話を良かったと評されている方が多く、こちらの単話のみ拝読しました。
●約30Pの短編。タイトル、表紙、立読み分から、この少年は何者か？を想像することは容易です。でも、展開と結末は私の想像を超えていました。謎解きのような穿った読み方をするのではなかったな…と、少し後悔しています。純粋に「おじさん」と「少年」の言葉、表情、身体でのやり取りを、また、台詞のないコマでの手や身体の動きを、感じるように読むのが良いと思います。
●（ネタバレです→）これは個人的な想像ですが…少年は、きっとずっと前からおじさんを好きだったんじゃないかな…種を超えて。だから彼だけは少年の姿でおじさんの前に現れた。この姿でおじさんと一緒に過ごしたい、もっと触れ合いたいと願っていたのではないだろうか。そうであれば、ようやくの念願成就、ハッピーエンド…です。よね…？
●短いながらも落ち着いた、悲しくも心の温まるお話でした。皆さまの評価が高かったこと、うなずけます。
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