味見は夜になってから
」のレビュー

味見は夜になってから

瑞嶋りこ

優しいパンを食べたあとのような読後感

ネタバレ
2021年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●タイプの違うパン職人×パン職人。これは…最初から両想いでは…?大貫が松岡に「落ちた」というよりは、ツンがデレただけのように見えました。職人としての距離が縮まって、さらに恋へ…というよく見る感じの流れではありますが、安心して読める優しいお話。(絵柄は少し拙い感じもしますが…ペストリーなどはすごくおいしそう!)
●父親の味を変えずに守りたい大貫と、好きな相手をイメージして次々と新作を作る松岡。対照的な二人。松岡は取っ替え引っ替え軽い感じですが、多分ひとつひとつの恋愛には真剣。大貫のために(かな?)直近に関係のあった女の子とは別れてる。頑なな大貫の懐をストレートにつついてくる。
●松岡との出会いは大貫が父親を亡くした3年前。変化を恐れる大貫を安心させる言葉をくれるのはいつも松岡。変えてくれるのも松岡。今は一緒に変わろうとしてくれている。そんな松岡に大貫は心も身体も許していきます。デレ…
●パン職人として新しい価値を提供したいという思いが一致して、だからこそ一緒に変化しようとしているのが素敵。つい割引につられて単話で購入してしまいましたが、この二人でどんな描き下ろしになるのか気になってしまってます!単行本待てばよかったかなぁ…
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