ヘタレヒーローと頑張るヒーロー。

とある国の仲良し3兄妹王太子＆皇女の恋模様が2本立てで読めます。最初は第1王女ナタリアと、幼馴染騎士のジレッッッッッッッジレのお話。2つ目は王太子と第2王女のそれぞれの恋のお話でした。ナタリアは自己肯定力の低い人ですが、それは美貌の兄妹に常に比べられていたのでしょうがないし、穏やかで聡明なので人気はある人です。ある程度好感ももてます。幼馴染騎士ははっきり言ってヘタレの一言。身分が違いすぎるわけでもなし、ナタリアを揶揄する声やお見合い相手にイライラするなら、さっさと想いを告げれば解決するのに(実際想いをちゃんと告げたらすんなり婚約できたし)、いつまでもウダウダモダモダと・・・イライラしました。想いを交わしあったあとの婚約、結婚がすんなりいって、さあこれから甘い展開に・・・！ってところで終わってしまうので、ものすごい消化不良です。2つ目のお話は、みんな頑張り屋さんで思慮深い人達が多く、感動しました。ナツ先生の作品だから、壮大だし愛は溢れていますが、甘ぁい展開をお望みの方は多分物足りないです。閨のシーンはなし、キスシーンはありますがあくまでサラッとしてます。分かっていて読みましたが、あまりにもナタリアのお話のモダモダがすごく、愛されまくるナタリアを見られなかったので☆-1です。挿絵も、綺麗ですが幼い！え、中学生くらいの年齢だっけ？と、眉間にシワが寄りました。物語に出てくる登場人物の大人っぽさが全然でてない。ガッカリというか、しょんぼりです。