さよならエデン
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さよならエデン

愛南ぜろ

古くて新しい

ネタバレ
2021年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦争マンガという部分では、今の日本にはない古い部分が感じられるが、男女1対1では愛し合わないというのも今は存在しないことなので新しいと感じた。これは戦争真っ只中の世界では1対1で愛し合っているようだと子孫が反映できないからだろう。男子には複数人の彼女がいるのがあたりまえ。主人公たちは高校生なので、私が高校生だった頃を思い出すと絶対に考えることが出来ないことである。また、高校生のころは恋愛をしていても、大人の行為に興味があっても、自らすすんでしようとは思わなかったが、この漫画の登場人物たちは、いつも死を目前にしており、いつ死ぬかも分からない状況下のため、今のうちに経験しておきたい、経験してから死にたいという描写があり、性に関する価値観も今の私たちとは違うものである。不思議な世界観だからこそ、自然にどんどん読み進めてしまう作品だった。
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