このレビューはネタバレを含みます▼
作家さん買いです。九州の町工場を舞台にしたお仕事BL。町工場の職人達が抱える様々なテーマが盛り込まれていて面白かった。実家に背を向け東京で働く幸典、彼を何とか後継者として呼び戻そうと画策する父と工場長槇。慣れない仕事にあたふたしながら自分には向いてないと諦め気味の幸典に槇が「(できる仕事が)ないと思ってるうちはなか」と突き放す。そんな槇もかつて父親の急死で工場をたたんだ苦い経験をしていた。幸典が槇や職人達に助けられながら信頼関係を築き町工場の後継者として成長していく姿は頼もしく、職人たちも含め皆カッコいい。忙しい幸典と二人の時間がなかなか持てずイラついたり、メールに一喜一憂したり中年槇の可愛さも炸裂。父を亡くしてるからだろう槇兄弟の互いへの想いや絆の強さも感じ取れ、これ槇弟でスピンオフ来るんじゃ…と期待が膨らむ。笑えるし感動するし学べるしw読み応えあった。1巻には他短編収録（かつての恋人から結婚式に招待された男二人のラブコメ）もしかして1巻で終わる予定が2巻になったとしたら泣いて感謝します。
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