男装薬師と女神の秘薬
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男装薬師と女神の秘薬

アドウマドカ/もなか知弘

最後の一文がセンス効いてる

ネタバレ
2021年11月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後の一文のセンスが効いてて、実は、もう一人ヒロインに惚れていた少年がいたことが、最後の最後でさらりと明かされる。
ヒーローと結ばれていくヒロインをどんな想いで見守っていたのか、どれ程の強い想いを一人抱えていたのかは、修行を終えたら、ヒロインの育った村に赴任するという夢に表されている。ヒーローとの両想いを確認したあとは、すごい苦難もあったのに、とにかく、メインはイチャイチャラブラブエロエロのオンパレード。ヒロインの憧れや恩人としての思いも強いのだろうけど、二十年も禁欲や恋愛を禁止していたヒーローの反動は心身ともにすごいもので、言動はとにかくベタベタに甘くて、好き好きのオンパレード。性欲も薬の蓄積のせいなのだろうが、とにかく、ねっちこい絶倫ぶり。時間も長い回数も多いという、どこかのシリーズ物語の絶倫王太子を連想させる。そして、言葉がとにかく甘いオンパレードのところも同じ。このヒロインは体力回復の薬なしにヒーローに付き合っているのだから、そっちの物語のヒロインよりさらに強者。美男美女年の差カップルのイチャイチャラブラブエロエロベタベタ物語である。悪役なんか、存在感すら薄くてあっさり。
一年も地下室に閉じ籠るはめになる苦悩を味わったのに、それも、二人にはエロへのスパイスになって、さらに盛り上がるという。男性の好きな女性を誰にも見せずに閉じ込めておきたいという願望を相手も喜ぶというカオス。すっきり爽やか美男子キャラから、絶倫エロ中年へとキャラを変えたヒーロー。ヒロインは美少年から、色っぽい美女への変身と、二人ともにキャラ変幻。
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