王室護衛官に欠かせない接待
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王室護衛官に欠かせない接待

水壬楓子/みずかねりょう

王室護衛官シリーズ第2弾

ネタバレ
2021年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 王室護衛官シリーズ第2弾、今回は隣国の伯爵イーライと王室護衛官トリスタンのお話。
騎士としてより事務方として王室護衛官に取り立てられたトリスタンは自己評価が低いけど、いつも一生懸命なのが好ましい。そんなトリスタンとイーライの出会いは最悪、その後も事ある毎にトリスタンのコンプレックスを刺激されそんなトリスタンに対して百戦錬磨なイーライは劣等感を刺激され翻弄され、最初は気の毒だった。恋愛に臆病な理由も後に解りますが、これも彼の劣等感ゆえ。彼なりの精一杯だけど、やるせなかった。イーライも正論で追い詰めるけど、彼を守りたかったんじゃないかな。
国同士の駆け引きも緊迫感を増してきて、そんな中でイーライへの気持ちに気づいて自ら蓋をしようとするトリスタンに涙。2人の初めての契りは切なかった。
話は佳境へ、展開にびっくりだけどトリスタンの決断に拍手。王室護衛官の絆にも感動。
最後まで本音の見えなかったイーライだけど、想像以上の溺愛にニヤニヤしてしまった。山あり谷ありな2人のお話、すごく面白かったです!
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