このレビューはネタバレを含みます▼
●作者さんお二人のお名前の懐かしさに手に取ってみました。昔から絵が好きです。綺麗な絵柄、お変わりないですね。子ども時代もかわいかったです。
●Ω(岬)と普通の人(陸也:この世界線ではβとは言われない)とα(海斗)の三角関係…の割には全然ドロドロした感じにならない。岬と陸也の最初のえっちはフェロモンに当てられて自我のないまましちゃうし、既存の抑制剤が効かず致し方なしとはいえ治療名目で海斗と普通に何度もえっちするし…なかなかひどい展開なのですが、なぜか平和に読めてしまう…(無理なかたには無理だと思いますが…)
●みんな純粋でイイ人だからかな?岬と陸也はもうどう見ても両想いだし。陸也3歳くらいから岬ひと筋ってすごい。消しゴムエピソードかわいかったです。海斗も小学生の頃から岬を好きで、αの力を振りかざしたりしない。ちゃんと岬を大事に思ってる二人がバチバチやり合うのはラブコメの王道ですね。
●αと本能で惹かれ合うことも、海斗が自分を大事に扱っていることも十分に分かっていて、それでも…と岬が吐露する陸也への想いが良い。自分はαに惹かれてしまうΩだけど、それなら陸也をずっとずっと好きだったこの気持ちは何なの?と。
●「ずっと前から見てたから分かる」と身を引く海斗が切ないんですよねぇ…助手の榛名とうまくいってほしい。オメガバースらしさは少なめかもしれませんが、さらっと読めるかわいいお話でした。