業務上過失ポルノ[コミックス版]
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業務上過失ポルノ[コミックス版]

長与エリ子

これは…きっと珍しくはない状況

ネタバレ
2021年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★週刊誌の編集アシスタント・吉井と編集部デスク・土倉の社内ストーリー。

★転職を考えていた吉井は、面接で出会った土倉のスーツ姿がタイプだったため異動を決めたが、出社初日に待っていたのは無精髭の小汚いおっさん(土倉)だった。ガッカリしつつも土倉を意識してしまう吉井は、「残業に付き合ってくれたら抱いてやるのに」と土倉に言われ…。

★7話の土倉さんの回想含めた弁解がシリアスで、それまでのポップな流れからのチューニングに少し時間を要しました。吉井くんの「しょーもな」に、土倉さんも私も「ホッ」としましたよ。そんな積年の葛藤や苦しさを抱えていながら、よく吉井のカミングアウトに平然としていたな〜と色々辻褄合わせもしたくなったのですが、それこそ長い間「普通」を装ってきて、そういう場面に遭遇しても動揺することもない土倉さんの拗れた内面を想像しました。そんな自分とは真逆の吉井に惹かれ、一層自分を隠したくなる気持ちは分からなくないです。でも、「抱いてやるのに」には、「うわ、最低〜」って思いましたよ。裏事情知っても、「あれはナシだな〜」って思うのですが、コンセプトが「ややこしいことなしで気軽に楽しめるこってりエッチ」なので、そういう意味ではアリですね。

★描き下ろし、電子おまけ含めて235ページ。作者様も全力でオススメされている通り、エロ描写がとても良いのですが、どうやら白抜きされていないver.は、その情熱の伝わり様が半端ないようで、電子では拝めないのが残念です。それでも、吉井くんの内面呟きの可愛さと外面塩対応のギャップや土倉さんのオヤジデレとかエロオヤジっぷりが面白いです。エチのバリエーションも豊富で、2人の体つきも好みでした。

★実際、契約していても他に好きな人ができてしまうって珍しくないです。でも、契約解消もせず「純愛」的空気感に浸られたりすると、それこそ「しょーもな」と言ってしまいそうです。
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